坊っちゃん 感想

これを読んだのは約一年くらい前だ。余り内容を覚えてないが、何とか小脳から引っ張り出して感想を書こうと思う

評価/★★★★☆

明治時代とは思えない文体、加えて軽さで物語が進んでいく。

あらすじは「松山中学在任当時の体験を背景とした初期の代表作。物理学校を卒業後ただちに四国の中学に数学教師として赴任した直情径行の青年“坊っちゃん"が、周囲の愚劣、無気力などに反撥し、職をなげうって東京に帰る。」というものだ。

夏目漱石自信の自伝的小説の為か、割とリアリティのあるような話しだが、途中の生徒による主人公イジメの描写は当時の人は腹がよじれるくらい笑ったのではないか。この作品が書かれてからおよそ百年くらい経つ今でも面白いのだから、当時は大人気だったに違いない。当時はラノベ扱いされ、不評(?)だったらしいが、それだからこそ今でも通用するのではないか。

主人公のまさに「てやんでえ」と言わんばかりの江戸人っぷりには圧巻である。嫌なことがあれば目の前で言え。気に食わなければ誰彼構わず殴るぞ。白黒はっきりさせなきゃ嫌だ。そんな性格にはあっぱれだ。

ただ、古典文学特有であるが、会話文が余り多くない。その点読みにくく、人物像が捉えにくい、というのはあるかもしれない。しかし登場人物はそこまで多くないので安心して欲しい。

「古典文学はちょっと......」と思う人でも是非読んで欲しい。私が買った小学館文庫には下に解説が有って読みやすい。オススメだ。


Novel revew

小説の感想を書いていきます。主に一般小説です。流行り等の干渉を受けず、自分の読みたいと思った作品を読みます。それ故、エゴとして書く事になりますが、ご勘弁を。

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