デイヴ・ペルザーによる作品。あらすじは「母親に名前さえ呼んでもらえない。「That Boy(あの子)」から、ついには「It(それ)」と呼ばれる―。「なぜぼくだけが?」米カリフォルニア州史上ワースト3の児童虐待を体験した著者が、赤裸々に語った壮絶な日々の記録。」
評価/★★★★☆
家にあり、あらすじに惹かれたので手に取った。読んでみると、虐待や折檻を越えた暴力、罵詈雑言の嵐など読むに耐えない作品だった。ノンフィクションという事もあり、かなり胸に来る。読んでいて目を瞑りたくなる場面が多々有った。
外の世界を観た時の壮大さは文からもひしひしと伝わってきた。そして心が傷んで入る時に優しい人が現れた嬉しさ。何気ない一言でも涙が出るくらい嬉しくなる。それは私自信経験した事ある事なので、共感できた。他にも共感出来る所は多く有った。
悲しいことに、虐待をしている母を全面的に悪として捉える、という事は出来ないのである。あくまで母に愛されたいのが主人公の本望なのであって、母から逃げ出す事が第一では無い。そこが難しい所なのだ。是非とも本書を取って感じてみて欲しい。
尚ウィキペディアによると相当な誇張や歪曲が含まれているので、100%ノンフィクションでは無いという事には注意して欲しい。
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